私たちは、6月16日(日)、新大久保周辺における在特会(在日特権を許さない市民の会)を中心におこなわれたレイシスト・差別主義者のデモに対するカウンター行動に参加していて、不当に逮捕されたAさんの友人たちです。
この日、朝鮮半島にルーツをもつ多くの人たちが暮らし働いている新大久保の街を、レイシスト・差別主義者たちは「朝鮮人を殺せ!」などのヘイトスピーチを大声で繰り返しながらデモ行進をしました。こうした差別的で暴力的なデモは、とりわけ今年に入って繰り返し行なわれています。目の前で我が物顔で行なわれるこれらの差別煽動を許せない、という気持ちで、多くの人びとがさまざまなかたちで声を上げています。この日も、プラカードを掲げてレイシストに抗議しようという呼び掛けに呼応して、多くの人びとが、新大久保の街に集まり、それぞれのスタイルで抗議の声をあげました。Aさんも、その中の一人でした。
差別デモが、新大久保駅前にさしかかったときです。歩道でのカウンター行動のまっただ中で、レイシストたちが「日の丸」を掲げて差別デモに声援を送りはじめました。彼らは、カウンター行動の参加者をしきりに挑発し、小さな混乱をひきおこしました。その過程で、周りにいた参加者と一緒にレイシストに抗議していたAさんが、一方的に逮捕・勾留されるに至ったのです。
この日、カウンター側からは合わせて4人が逮捕されています。逮捕者4人のうち、3人は幸い早期に釈放されました。しかし、Aさんはいまなお不当に囚われたままです。私たちはAさんの早急な釈放を求めます。
マスコミは、この逮捕が、あたかも「在特会と対立グループのぶつかりあい」によって起こったものであったかのように描き出しました。しかし、これはきわめて悪質な図式化と言わざるを得ません。そこにあったのは、レイシスト・排外主義者たちによる、絶え間ない憎悪の発言と「暴力」の発動であり、それに対する「暴力をやめろ」という言葉と行動の展開でした。
閉塞感に満ちた時代において、いまや差別・排外主義的なムードは社会全体に広がっています。それは、歴史修正主義的言説をふりまく政治家たち、「中立」を気取るマスコミなどによって増幅されています。在特会などのレイシスト・差別主義者の登場が、この社会そのものに根をもっていることは間違いありません。そして、かれらの暴力を利用して社会運動に介入し、弾圧を通じて人びとの間に分断を持ち込み、それぞれを孤立化させていくことを図る警察権力のありかたが、レイシスト・差別主義者たちの増長を招いてきたことも事実です。
だからこそ私たちは、反レイシズム・反差別と、反弾圧こそをともに、強く訴え続けていきます。この社会状況を少しでも変えていくために。
Aさんを、一刻も早く解放しろ!
★以上の声明に対して、個人・団体の賛同を集めています。以下のアドレスまで、ぜひ、賛同をお寄せください。メッセージもいただければ幸いです。賛同及びメッセージは、ブログなどで公開させていただきますので、匿名希望の方はその旨お書き添え下さい。
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★Aさんの早期釈放を勝ち取るために、現在複数の弁護士に奔走していただいています。弁護士費用を始め、救援活動のために多くの費用がかかっています。ぜひともご協力をよろしくお願いします。
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*新大久保駅前弾圧救援会カンパなどと明記して下さい。
★今回の6.16新大久保駅前弾圧へのカンパのお願いは終了いたしました。ご協力いただき、ほんとうにありがとうございました!(2013年7月25日追記)
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